ネイティブ広告のガイドラインが策定されたので媒体を持っている人は確認しておいたほうがいいよ

昨年から「ネイティブ広告(ネイティブアド)」についての話題は多くなってきましたが、昨日「一般社団法人インターネット広告推進協議会(JIAA)」からガイドラインが発表されました。

ガイドライン内ではネイティブ広告について以下のような説明になっています。


ネイティブ広告

デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告を指す。

via:インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン


ネイティブ広告は、その特徴から「ユーザーに広告と気が付きにくい」ということもあり、広告とわかるとユーザーは「騙された」というようなネガティブな印象を受け取ることもあります。

現在、ネイティブ広告で一定の成功を収めていそうなコンテンツとしてはおもしろ系コンテンツでしょうか?

参考:オモコロのPR記事

オモコロの場合タグにPR表記がされていますが、これに気づいているユーザーなんてほとんどいないと思います。記事には商品やサービスの宣伝が入っていてるけれども、それまでの構成が面白いので広告としてというよりもコンテンツとして面白い。これってテレビのCMと一緒ですよね。

LIGブログの朽木編集長も同じようなことを言っていますね。


広告案件を請け負うにあたって、僕がいつも思うのはテレビCMのことです。

印象に残るテレビCMというのは、きっと誰でもあるのではないでしょうか。Webのおかげで自由な表現が可能な記事広告も、マスメディアのコマーシャルのように、たくさんの人の記憶に長く残り、ユーザのインサイトをちょっとずつ塗り替えていくようなクリエイティブになり得るのではないかと思っています。

via:Webライター・メディア運営者が押さえておきたいコンバージョンする文章のポイント5つ


話しが脱線しましたが、ネイティブ広告のガイドラインでは「広告表記」「広告主体者の明示」「広告審査」の規定が示されているので、今後は媒体側(ブログ、メディア等)も広告出稿側も順守することが当然になっていきそうです。

ネイティブ広告に関する推奨規定

また「すべてのメディア記事が「広告」になる? 「ネイティブ広告ガイドライン」の衝撃」という記事でも取り上げられていましたが、オウンドメディアの場合は自社の紹介については広告表記が不要になることでオウンドメディア乱立の時代に突入?なんて指摘もありましたが、「ネイティブアドかオウンドメディアか(JIAAのガイドラインを読んで)」という記事でも指摘されているように、実際にはそんなことは起こらないだろうなと予想。


ですが「アゴ(食費)・アシ(旅費)・マクラ(宿泊費)」の問題などは一般ブロガーにも共通の問題になりそうです。


これの何が問題になるかと言うと、「商品を送るのでレビュー記事を書いて欲しい」と依頼があって公開した記事が広告として見られることもあるかもしれないという話し。


ブログをやっているとよくある商品レビューや献本していただいた本のレビュー依頼。おそらく厳密に言うと「PR」「広告」の表示が必要なコンテンツになると思うのですが、この辺りは今までもグレーで来ているので、今後もグレーな状態が続くのかなと思います。


個人的な見解としては、広告出稿側の意志が介在しない記事であるなら「広告」とは呼べないのでは?と考えているので、商品をもらっていても、好きなように書いている記事は「広告」ではなく「レビュー」だろうと。その辺はどうなんでしょうかね?


広告の話しはデリケートな部分ですが、覚えておいたほうがいいお話でした。


インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン

ネイティブ広告に関する推奨規定

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